作務衣及び甚平制作

作務衣(さむえ)や甚平(じんべい)の作り方や型紙、パターン、縫い方について書いていこうと思ってます。

丹沢 大山の山容について

かねてから希望していた丹沢の大山(おおやま)。

遠くから見ると、大山は山脈の連山という感じではなく、1つだけ周囲の山より高く見え、三角の山容がわかりやすく、山座同定(さんざどうてい)が比較的容易なため、人に説明しやすいと思います。

普通、
「ほら、あれが○○山だよ」
と指差しても、
「あれって、どれ?」
「あれだよ、あっち」
「あっちじゃわかんないよ~」

ということになりがちですが、大山の場合は、
「ほら、あれが大山だよ。大きくて三角に尖っている山」
と言えば、理解するつもりのある方にならほぼ分かってもらえそうです。

理解するつもりのある方には、というのは、理解するつもりのない人には、何を言っても響かないからです。
夏に、小田急電鉄小田原線の神奈川県内区間で、次のようなセリフを言っている中年婦人グループがいました。

熟年婦人A「あら、今日は大山がきれいに見えるわね。」
熟年婦人B「山って、たくさん見えるけど、どれだか分からないわ。」
熟年婦人C「まあ、今日は低い雲が少ないって事かしら。」
熟年婦人D「富士山はさすがに見えないわね。」
熟年婦人A「冬晴れの日は富士山がよく見えるけど、今の季節は見えないものね。」
熟年婦人D「富士山は冬のほうがきれいよ。雪がかぶっていたほうが見栄えがするの。」
熟年婦人C「冬は真っ白だから、山頂に少し雪が残っているくらいがいちばんバランスよく見えるわ。」
熟年婦人B「富士山なら見分けがつくわ。」
熟年婦人C「大山はどう?」
熟年婦人B「もう、どれがどれだか。」
(以下延々と続く)

熟年婦人Bのように、富士山以外見分けがつかない人、見分けようともしない人は、少なくないと思われます。
地元の人であれば、学校時代に遠足などで登った経験があるかもしれませんが、他の地域の人には山座同定は厳しいかもしれません。

ただ、山座同定のスキルは中々身につくものでないとしても、自分の登る山がどこなのかは把握しておくべきと考えます。そうでないと現在地を見失いかねず、遭難の可能性が高くなります。
熟年婦人たちは登山ルックではありませんでしたので、山の安全という意味では安心しました。

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