作務衣及び甚平制作

作務衣(さむえ)や甚平(じんべい)の作り方や型紙、パターン、縫い方について書いていこうと思ってます。

丹沢 大山登山に行った その5

丹沢(たんざわ)大山(おおやま)登山の話の続きです。

日向薬師方面の道と、阿夫利神社や大山ケーブルカー駅方面へ向かう道の、どちらを降りるか、また迷ってしまいました。
大山ケーブルカー駅へ下ってケーブルカーに乗れば、さっさと早い時間に家へ帰れますし、途中に二重滝(にじゅうのたき)と呼ばれる滝があって、大きくは無いけれど趣のある風情なので、涼しい気分になれそうです。
しかし、当然ながら、大山ケーブルカー駅へ向かう道は、メジャーな登山道のため、人がいっぱいです。現に、ここでどっちへ進むか悩んでるのは、見渡す限り私だけです。皆さんここで何も迷わずに右に折れて下っていきます。

でも、日向薬師へ向かう道は、明るくて広くてまっすぐで、何だか誘われているような気がするのです。

結局、人の少ない日向薬師方面の道へ進みました。

さっきの分岐をかなり過ぎてから気づいたのですが、大山の広い尾根にある休憩スペースから日向薬師方面へ分かれる分岐は、「見晴台」と呼ぶようです。まさにぴったりの名前だと思いました。大山ケーブルカーで登りきったところにある大山阿夫利神社駅から、多少の冒険気分を味わって、ここをゴールとするコースなどは、短い時間でトライすることができるお勧めコースです。伊勢原市の公式ホームページか伊勢原市観光協会の公式ホームページにモデルコースとして紹介されていてもおかしくないレベルです。

ただ、私の記憶が正しければ、たしか数年前に家族連れが滑落か何かで亡くなる事故がありました。急な斜面を何度か折れ曲がって下るので、足を踏み外したら危ないですし、石の1つでも落としたら、人の多さも相まって、大きな事故につながりかねません。メジャーな山のメジャーな登山道だからといって、油断は禁物です。

さて、見晴台の分岐から日向薬師方面へ進んだところ、しばらくは、広くてなだらかな尾根を、しかも視界に他人があまり入らない状態で歩くという、幸福な体験をさせてもらうことができました。

看板によると、この道は、「関東ふれあいの道」に指定されているそうです。私は、そもそも「関東ふれあいの道」が何であるか、寡聞にして知りませんでした。思い起こせば、時々この名称がついた登山道を通る気がしなくもないです。別名「首都圏自然歩道」とも言うそうです。そういえば、大山が属する丹沢山塊に、「東海自然歩道」という名前がつけられた登山道があったような気もするので、頭が混乱してきました。

続く。









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丹沢 大山登山に行った その4

丹沢(たんざわ)大山(おおやま)登山の話の続きです。

大山の唐沢方面分岐~日向薬師方面分岐間の尾根沿いの道は、だんだん傾斜がゆるやかになって、歩きやすくなっていくように感じました。とはいってもれっきとした登山道なので、油断は禁物です。

地図上の日向薬師方面分岐の近くは、広い尾根の地形を生かして、テーブル&ベンチとあずまやのようなものが設置されています。ラッキーなことにテーブル&ベンチが空いていたので、休憩をとることにしました。

上等な休憩場所がとれた要因は、昼のピークが過ぎていたという条件が大きいと思いました。大山ケーブル終点で降りた人が少しだけ山歩きを楽しみたいとき、山頂まで登らなくても、ここまで来ればなんだか満足してしまいそうです(ちゃんとした登山道ですのできちんとした装備が必要です。足元が不安定な場所があり、散歩気分の人にはおすすめできません。念のため)。テーブル&ベンチは、数は忘れましたが複数ありますので、昼時でなければ少し休むことができそうです。実際私が座ったときも、最初は1セットしか空きが無かったのですが、回転が速く、私が立つときは別のテーブルに空きがありました。午後だったので、少し休んで下山する人が多かったのかもしれません。

休憩場所から少し進んだところに、分岐があります。阿夫利神社下社のケーブルカー駅へ下る道と、九十九曲を経て日向薬師方面へ下る道です。人の通りは、当然阿夫利神社下社のほうが圧倒的に多く、日向薬師方面へ行く人は見かけられませんでした。日向薬師へ下っても伊勢原駅行きのバスの本数はそれなりにあるので、途方にくれる可能性は少なそうです。何より、「関東ふれあいの道」という名称がついており、由緒ある登山道という気がします。このような名称がついているので、よくマイナーな登山道で見られるような、橋が流されたままだったり、トラバースの崩落が放置されていたりするような可能性は少ないのではないかと感じました。

続く。

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丹沢 大山登山に行った その3

丹沢(たんざわ)大山(おおやま)登山の話の続きの続きの続きです。

下山道で、しばらくして、親子3人連れに追いつきました。父母と、小学校1年生か幼稚園年長さんくらいの男児です。ごく普通の見た目の人たちです。

このコースは、鎖場もあるし、下山だけで1時間くらいかかるし、6~7歳には正直言って早すぎるのでないかと考えています。せめて小3くらいになれば、見た目が幼児って感じではなくなるし、筋肉もついてくるので、何とか乗り越えられるのではないかと思います。

でも、子供に冒険をさせたい親とか、自分の行きたいところ優先の親とか、いろんな親が世の中にはいます。人それぞれなので他人事として見守りました。

その子は、所々ダッシュしたり、立ち止まっていたりと、マイペースで進んでおり、
「ひょっとして大人より早い…だと…?」
と一瞬思いました。何せ子供はぜい肉がついていないし、身軽なのだろうか。若いし。若さっていいねえ(遠い目)。

でも、やはりまだ体力がついていない年頃のため、進むペースが落ちてきて、後ろの渋滞が長くなっていきました。
それでも親子3人連れは後ろの人のために道を開けるようなことはせず、正直モヤモヤしていました。父母の見た目は一見分かりやすい低収入層などには見えないため、譲ってくれるものと過大な期待をしてしまったため、かえって失望してしまいました。

結局、男児が鎖場の前で足がすくんだのか「おりれなぁーい!!わぁぁぁーん!!」と泣き出して、その場で座り込んでしまったため、後ろに連なる他の登山客たちは、無言で追い越していきました。私もその登山客のうちの1人です。男児が座り込んだ箇所が、比較的道幅が広くてすれ違いできる場所だったのが幸いです。

唐沢峠への分岐で、またも心移りしてしまいました。この分岐からは三峰山へ行くことができるのです。そこまで行かなくとも、不動尻から広沢寺温泉に抜けることもできます。広沢寺温泉はアルカリ性のお湯のようで、日帰り入浴がある玉翠館という旅館があるのですが、循環式のようなので残念です。

誘惑を断ち切って、三峰山にはまた今度行こうと決め、南東方面へ進みました。

続く。

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